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Channel: 世界のなかの日本を考える
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あなたの知らない石原慎太郎 その3

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人物週刊:中国も多元化した社会になりつつあると知事もご覧になっていますが、それでは日本の一部右寄りな人たちがもつステレオタイプな中国社会への見方も変えるべきだとお思いですか?
 
石原慎太郎:全くそう思いますね。人間の自由というのは最も大事なものですね、人の自由を尊重する、人の個性を尊重するということはもっとも大事なことですよ。だからわたしは共産党の独裁がいやだし、戦争の時の日本も嫌いでしたね。
 
人物週刊:知事が」20年前に書かれた「NOと言える日本」を読みましたが、アメリカに対しての批判が非常に厳しいですね。人は知事のことを反米や反中といいますが、この二つの区別はどうおもいますか。民族主義は国内の矛盾を転嫁する有効な手段なのでしょうか?
 
石原慎太郎:反米じゃないです。嫌米。反中でもなく、嫌中。アメリカと中国の同じところは自分の力で相手に言うことを聞かせるやり方で、つまり強権が私は嫌いなんです。日本は現在でもアメリカの統治下にあって、アメリカは日本を核の傘で保護していると言います。日本だけがもっていない。アメリカはどうやって日本を守ると言うの?日本は最終的にはアメリカの保護がなければ世界での発言権もない。私が言うことは過激かもしれないけれども、日本は自分で核の抑止力をもたないと世界で発言権がもてませんよ。
 尖閣諸島の問題は、おそらく中米ニチの三ヵ国にとって敏感な問題で、中国は5会に渡って日本の大使を呼びましたが、これは日本にとって一種の侮辱ですよ。日本でナショナリズムが非常に高まったとき、明治維新の後のことですが、日露戦争に勝利したあと、結果としては一歩一歩戦争に向かっていきました。当然中国と当時の日本の状況は同じではないけれども、中国の経済発展が非常に速い中で、若い人たちのナショナリズムが次第に高まってきていて、中国政府にとっても非常に難しい問題だね。でもナショナリズムをコントロールするために危険を避けようとしている。私はこの問題については比較的冷静に見ています。
 

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